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仕事の忙しさ&頭痛と戦いつつ日々を過ごしている香月ですごきげんよう。
さてさて来るべきものが来た、という感じなので、以下最遊記パラレルに置き換えて状況説明させて下さい(=愚痴聞いてくれ)。
「八戒さーん、人買い支店長サマがお呼びー」
赤い髪の同僚の間延びした声に、僕はほんの少し眉根を寄せた。
決して同僚のその物言いが気に障ったわけではない。問題は、その内容だ。
指示された小会議室へ行くと、後ろへ撫で付けた銀髪が特徴的な、僕より更に中性的な顔立ちの人物が、スケジュール帳を広げて待っていた。
「お呼びでしょうか、支店長」
「おぉ、待っとったで。まあ掛けぇや」
独特の口調で、正面の椅子を指し示す。
失礼します、と形の上での礼をして腰を下ろすと、彼はおもむろに切り出した。
「此処、大口の取引相手がチョンボこいたあおりで規模縮小を余儀なくされとるやん?まあそんなわけで、人員削減も兼ねて、ちょっとまた県外の部署に応援行って欲しいわけよ」
その言葉を聞いた第一印象は、「そんな事だろうと思った」。
この、自意識と同レベルで経営手腕の高さに定評のある御仁は、数字・結果の為ならどんどん他人を踏み台にする、上司としては本気で唾を吐きたくなる人物だが、結果だけしか見ない上層部にとっては良い人材らしく、長らく支店長というポジションに居座り続けている。
本気で血反吐を吐く勢いで数字を叩き出しているのは現場の人間なのに、いい気なものだ。
それはさておき、
「・・・前回K県に行かさされた際、戻って来て1年は此処にいさせていただきたいと申し上げた筈ですが?支店長の頭の中ではもう1年経過したとでも?あぁ、認知機能が低下すると時間の概念がまず壊れるといいますねぇ」
「(アホンダラ!人をボケ老人扱いすな!)いやいや人聞きの悪い。何も明日明後日って言ってるわけちゃうんやから。あんさんも引き継ぎに時間が要るやろうし、2ヶ月くらい先になるとは思うで?そならT県から此処へ戻って来てほぼ1年やん?」
「僕が此処に戻ってきたのは5月下旬、次の移動が年度初めなら、10ヶ月ちょいにしかなりません。その程度の計算も出来なくなるなんて、そろそろ認知症外来にでも行った方が宜しいのでは?」
「(こっちがやぁらこぅ言うてんのに、喧嘩売っとんのかいワレェ!)そない細かい事言うとったら胃に穴空くで?あぁ今度の行先はT県なんよ。まあ美味い魚でも食うてちょっとリフレッシュでもしたらええんちゃう?」
「・・・・・・」
前回もそうだが、今回もまた超の付くレベルのド田舎だ。まあ実際地方になる程人材を確保し辛いので他から調達せざるを得ないのは事実だが、毎回嫌がらせで飛ばされる側は堪ったものじゃない。
とはいえ、窓際や倉庫番のような島流しにして人材を遊ばせる愚行をしない辺りは、流石経営の鬼というべきか。
取り敢えず意思確認という名の決定通告みたいなものである以上、此方に選択権は無い。
「はぁ、分かりました。どのみち年度末や年度初めなんて引っ越し業者が捕まらないでしょう?その辺は会社がきちんと確保してくれるんですよね?」
「おぉ、行ってくれるか。業者はな、うちと付き合いの長いとこに無理言うてスケジュール空けてもらったよって、4/7に向こうに入居出来るよう手筈は整ってるんよ。その週の内には向こうで初出勤してもらいたいって向こうの要望もあってな」
「(手筈は整ってるってことは、何が何でも行かせる気だったわけですね?)・・・あぁそうだ、実は僕、まだ年一回の長期休暇を取ってないんですよ。この際ですから、引っ越しの特別休暇にその長期休暇用の有給を付け加えてもらえませんかね?」
「(何やと!?向こうでの初出勤をずらしてうちの顔を潰す気かいな!?)あー・・・それは向こうの人間との話し合いが必要でなぁ・・・」
「付け加えてもらえますよね?(にっこり)」
「(・・・あかん、これは逃げるが勝ちのパターンや)・・・まあしゃーない。御破算になったら元も子もあらへんからな」
「良くわかってるじゃないですかあはははは」
「そら昨日今日の付き合いやあらへんからなぁふふふふふ」
――その頃。
「おい、暖房壊れてるんじゃねぇか?やたら寒いんだが?」
「てゆーか、冷気が下からじゃなくて上から降りてきてねぇ?」
小会議室から発生した謎の冷気に震える三蔵達だった――
どっとはらい。
えー、こちらとかこちらとかこちらの設定で何だかシリーズ化しちゃってます;
まあ要するに恐怖の「長期応援行ってちょうだい」です。まあ殆ど異動というか子会社出向なんですが。それなりに年食ってフットワークの鈍い香月より若くてシャキシャキ動ける人いるんじゃないの?と思いきや、今の若い子は長期応援・遠方応援を嫌がる傾向にあるんだそうで。場合によってはそれが嫌で退職するのも珍しくないとか。
えー、会社の金(←ここ重要)で行ったことのない土地に行けるんだよ?自分の知らない仕事内容に触れられるんだよ?狭い範囲で仕事続けてるよりずっと経験積めるよ?
「今の子は不便な土地で暮らしたがらないし、目の前の仕事が出来ていればいいって傾向だからね」
・・・知らなかった。田舎町へ行ってもネットさえあればある程度の不便は補えるけどね。
まあ引きこもりがデフォルトな香月だから、何処の土地でも変わらず過ごせてるって部分は大きいのかも知れませんが(^_^;)。
そんなわけで、年度明けとほぼ同時に引っ越しです。うわー、荷造りしたくねー(←毎回ギリギリまで業者を待たせてる奴)。