夜景館スタッフ日誌 香月 綾女/司書 忍者ブログ
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 今日は偶然にも仕事が休みだったので、朝10時からずっとTVを点けっぱなしな香月(笑)。
 まずは高橋選手、オリンピック銅メダルおめでとうございます。
 若干納得のいってない部分もあるでしょうが、それもこれも含めた上で点数を競い合う競技ですから。
 織田選手と小塚選手、次はソチでメダルを!
 ライサチェック選手は、やはり技術と精神面の強さ、そして丁寧さでしょうね。4回転論争の巻き起こる中、自分のポリシーを貫く姿勢が、彼に勝利をもたらしたのだと思います。
 プルシェンコ選手も、あれだけ回転の軸が傾いたジャンプを、よく立て直したと思います。ただあの体をくねらせるタンゴの振りは、女性向けではないかと思うのですが(しかも似合わない:爆)。
 ウィアー選手もえらくあちこちでしなを作ってましたね・・・男子フィギュア界に何が起こっているのでしょうか(汗)。


 話は変わりまして、昨日聞いた残念なニュースより、何故か思い浮かんだss↓(一応桃源郷)


 日暮れとほぼ同じ頃に宿に着き、それぞれのスタイルでくつろいでいた。
 猿は廊下から漂う匂いで夕食のメニューを想像し、犬みてぇによだれを垂らしている。
 八戒は簡易ポットで湯を沸かし、全員のコーヒーを淹れようとしているところだ。
 その八戒が、俺達に淹れたてのコーヒーを配っていき、最後に三蔵に渡した(正確には新聞を読んでいる奴さんの傍にあるテーブルの上に置いた)時、

「え!?その人、亡くなられたんですか!?」

 珍しく興奮したような声を上げる八戒に、俺も猿も『何事?』って感じで顔を上げた。
 すぐ横で大声を上げられた我等が三蔵サマは、一瞬眉間の皺を一本増やしたが、それはすぐに消えた。
 日々奴さんの銃弾をよけているうちに俺、動体視力が良くなったかも知んねぇ。
 ――それはさておき。

「・・・俺も初めて知った」

 眼鏡(老眼鏡だと俺は常日頃思っている)を外し、そう言いながら三蔵サマは新聞を八戒に手渡した。
 俺と猿の視線は、吸い寄せられるようにその新聞へと向けられる。
 亡くなられたって、ドナタサマがよ?
 八戒は俺達にも見えるような角度で新聞を広げた。
 そこに書かれていたのは、時代劇や刑事ドラマであらゆる世代に知られている、ベテラン俳優の名前。

「えーっと・・・誰だっけ?」
「何だ知らねぇのか、猿」
「俺猿じゃねぇ!」
「まあまあ三蔵、悟空はあまりドラマは見ませんから仕方ないですよ」
「あ~・・・有名なのは、アレだ。
 『チャラリ~~チャラリラリラ、チャラリ~~~』っての?」
「あ!それ聞いたことある!」
「上手いですよ悟浄」
「ま、流石にリアルタイムでやってたのは見たことねぇけど、再放送とか再々放送とか、ヘンな時間にやってんのよな」
「そうそう。で、毎回見られるわけでも見るつもりがあるわけでもないけど、一話完結だからあまり気にならないんですよね」
「そーそー。
 はー、76歳ねぇ・・・実はそんなに年喰ってたんだ」
「確かに年は年でしょうけど、やっぱり惜しいですよね。
 三蔵も、そう思いません?」
「・・・確かにな」

 俺達の歳からすりゃ親どころか祖父さんくらいの歳だけど、やはりTVとかで見慣れてる人物が急に逝っちまう、というのは、琴線に触れるものがあるんだろう。
 この際、片や無表情、片や微笑みを浮かべたまま日々妖怪をあの世行きにしている点は、横に置いといた方がいいんだろうな。
 そんな事をしみじみ思っていたら、

「やはりあれは名作だな、『てなもんや三度笠』」
「名文句ですよねぇ、『当たり前〇のクラッカー』」
「お前等幾つよ!!?」


 どっとはらい。


 追記:謹んで藤田氏の御冥福をお祈り申し上げます。

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 フィギュアスケート、まず男子シングルから(ペアはシングル程興味ないので横に置いて)始まりました。
 香月は夜番、すなわち昼過ぎまでは家にいたので、出勤の準備を調えながらギリギリまで生放送をみていました。

 画面越しでも伝わる男の色気が凄い、てか濃い(笑)。

 演技の中でも色気を前面に押し出しているのは高橋選手とウィアー選手、いでたちだけで色気が漂ってくるのはライサチェック選手とランビエール選手、ジュベール選手でしょうか。プルシェンコ選手は・・・貫禄はありますが色気という点では前者の方が勝るでしょうね。

 で、ですが。

 ウィアー選手の色気の種類が他と異なるように感じるのは気のせいでしょうか(爆)。
 つーかあの衣装はボンテージですか?
 (すいませんファンにあるまじき発言なので一部伏せました)
 投げキッスでフィニッシュを迎える演技・・・(汗)。
 高橋選手のプログラムは、本当に彼のためにあるような内容でしたね。
 いっそ水嶋ヒ〇とコラボでCMに出るといいんじゃないかと思いますよ(ちょっと古い?)。

 追記:拍手有難うございます♪

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 ・・・という有り得ないとしか言いようのないドリーム小説を書いてしまう香月です。
 といいますか、いつぞやにはヒロインが殆ど登場しない話もあったし。
 しかもフロア展示物のメインは三蔵×オリキャラという異色カップルとくると、どう見ても客を呼ぶ努力を放棄しているとしか考えられないですよね、自分。
 検索サイト様からお越しの皆々様が作品を見てちょっと待てオラとツッコんで下さればむしろ幸い
 ・・・ひょっとすると香月はM属性かも知れない・・・

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 バレンタインssの文中で八戒のヒロインに対する言葉遣いが間違っていたので訂正。うっかりうっかり。
 八戒は花喃姉様に対しては敬語使ってないのってオフィシャルですよね?
 やはり同じ胎内で育った者同士ということで、『他者』という感覚が薄いのではないかと香月は考えるのです。
 花喃以外は、年上年下同い年関係なく『他者』として敬語を使ってるのでしょうかね。悟浄然り悟空然り。

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 100のお題『バレンタイン』、無事up致しました。

 恐らくここまでハズしたバレンタイン小説もそうあるまい。
 (威張るな)

 何となく一番まともにバレンタインの行事に乗っかりそうなのが『Sheep and Rabbit』設定かなーと考え、あれこれ構想を練っていたのですが、どれもピンと来なくて半ば諦めていたのです。
 ところが。

 花喃姉様降☆臨

 あれよあれよという間に『ままごと状態から脱却しない弟&親友を見守りつつお邪魔虫を素晴らしい笑顔&毒舌攻撃で駆除する花喃姉様』という話に仕上がりました☆
 ヒロインと八戒は仲良く一緒に生チョコ作ってますよ(ここで補足かい)。

 残念ながらサイトマスターである館長とりお氏不在の為、検索サイト様への登録は後日になりそうですが、期間限定にはせず常設展示するので、いつでもご覧下さいませ。
 (※22時現在、更新出来ました)

 追記:拍手たくさん有難うございます♪

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 ・・・というわけで、未だにバレンタインネタが書けない香月です。
 といいますかスイマセン、今物凄く外伝の波が押し寄せてきていまして、そちらを集中執筆中という状態。
 だってー、当館のパラレルの連中って、イベント時は洩れなく仕事忙しいしー、しかも男性陣はホテルの限定チョコの試食とかして舌肥えてるだろうしー。
 ・・・って考えたら、うわこいつらにチョコ買いたくねー、と思えてきます。基本恋愛に不向きな性格の香月。

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 トップページから各ページへリンクする際、黒背景から淡色背景にいきなり変わると視覚的にキツいものがある(主に香月が)ので少し前から採用していたトランジション効果。
 最近、他サイト様で発見した効果が非常に良さげだったので、そちらに切り替える事にしました。
 ほややんと徐々に次のページが浮かび上がってくるので、色や明度の変化が大きな頁間の移動でも、閲覧者様の負担が少ないと思われます。
 ・・・でも結局I.E.限定なのが申し訳ないところ。

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 本日、もとい昨日(日付超えたので;)香月は他店舗への業務応援でプチ出張でした。
 山間の新興住宅街にあり、職員の数も激少ない所で、数年前にも行ったことのある場所なので、まあ何とかなるかと軽く考えて行ったらば、

 超・多忙☆

 何せ頭数が少ないからどんどんどんどん自分に仕事が回ってくるわ、果ては昼食の時にも立て込んできたので歯磨きすら出来ないまま業務に取り掛かるはめになるわ(その後で磨きましたよ!)で、リアルに眼が回りそうな忙しさ。
 結局職員同士で語らう暇もないまま業務が終了し、挨拶をした際の会話。

香月「本当に忙しかったですねぇ。こんな感じだったら、常勤もう1人か2人要るんじゃないですか?」
職員1「え、いや、今日は今までに無いくらい忙しかったけど、普段はもっと穏やかだよ?」
職員2「今日に限ってこれでもかってくらい手間かかるのが来たよね」
職員3「確か前に香月さん来られた時も、異様に混みましたよね?」
職員4「あー・・・呼ぶんですね、香月さん(笑)」

 元凶は私か。

 余所の部署でも人を呼ぶ招き猫体質。
 会社は儲かる(かは解らないけど)かも知れませんが、仕事する側はたまったもんじゃないですよ。
 誰かハイポーション(炭酸入ってなくて美味しいやつ)開発して・・・

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 昨日(数分前だけど)は節分でした。
 数え年の数だけ豆を食べるのは既に拷問に近いと感じる今日この頃。
 そうかきな粉餅ならイイんじゃね?と考える始末。
 ・・・いい考えだと思うのですが。

 ちなみに、最近TVの影響で全国にその名が知られるようになりつつある関西の『恵方巻き』(太巻き寿司)。
 東西方々の出身者が集う香月の職場で尋ねてみたところ、その知名度の境界は愛知と三重の間なようです。
 ただ、更に西に行くと再びその習慣はなくなるようですが、そちら側の境界は現時点で不明です。
 世界に比べるととてもとても小さな国ですが、その中に於いてこんなに文化が違うって素晴らしいですね。不思議の国、日本(笑)。
 

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 ※注:このssは先日香月がみた夢(前回記事参照↓)を元にした話です。
 故に一部に死にネタととれる内容が含まれておりますので、その点御理解御了承の上お読み下さい。



 真白い花に溢れる祭壇の前に立ち、形の良い顎を上げる。
 視線の先には、持てる愛情全てを注いで育てた甥の写真。
 彼の両親は、彼が生まれて間もなく飛行機事故で他界した。
 超のつく未熟児として生まれ、飛行機に乗せることも叶わず親類宅に預けられた彼は、そのまま独りになったのだ。
 叔母の愛情を(多少歪んでいた所為もあるだろうが)疎んじつつ、それでも真っ直ぐな心根を持った若者に成長した彼。
 代々続いた政治家の家系に生まれたが故に寄せられる周囲の期待に応えるべく、着々とキャリアを積んで政界に足を踏み入れた彼に、こんな結末が来ようとは。

「金蝉・・・天蓬・・・捲簾・・・」

 政界の汚職を明らかにしようとして、逆に老獪の罠に陥った3人の名を呟く。
 根強い汚職は、故にその恩恵に与る者の数も多く、圧倒的な敵の数に、彼等の退路は断たれた。
 老獪の手の者によって葬られた上、汚職の証拠となるデータを手に入れた事を逆手に取り、汚職の黒幕に仕立てられてしまったのだ。
 一時は、金蝉の叔母であり、大臣の歴任経験もある観音にも非難が寄せられた。
 状況が変わったのは、機転を利かせた天蓬が、騒ぎが大きくなる直前かつての上司に詳細なデータの原本や汚職議員達の会話を録音したICレコーダー等を託していた事が判った時。
 そのお陰で汚職の実態が明らかとなり、3人の汚名は雪(そそ)がれた。
 こうして、3人は汚職議員とその秘書・会計士ではなく、正義を貫いた政治家と部下として、大規模な葬儀が行われることになったのだ。
 3人の大きな遺影の前に立った観音は、用意していた歌詞カードを持ち上げる。
 それを合図に、会場中の参列者も、同様にカードを手にした。


『Amazing grace! how sweet the sound
 That saved a wretch like me・・・』


 昔取った何とやら、50代とは思えない美声が、会場を満たす。
 数百人はいるであろう参列者による合唱が、伴奏程度にしか感じられない。
 歌いながら、観音は目の前の3人に語りかけていた。


 お前等のやった事は、決して無駄じゃなかった。
 後は、残された者達に託せればいい。
 お前達の新しい世界に、平和と、安寧を――








 5年後――


 空港の待合ロビーできょろきょろと辺りを見回す少年。
 と、

「おう猿!こっちだこっち!」

 その声に、猿呼ばわりされたにも拘らず、少年の顔が明るくなる。

「皆、久し振り!!」
「ぐほっ・・・お前なぁ、ちったぁ加減しろや。もう小学生じゃないんだ、昔みたく激突されたら俺、肋骨イっちまうって」
「あー・・・ワリ、捲兄ちゃ・・・」


 スパ――――ンッ


「っ痛ぇ~っ!!」
「この馬鹿猿っ!その名は使うなってあれ程念押ししただろうがっ!!
 俺達を本気で死に追いやる気か!?」
「ゴメン三蔵っ・・・だよな?」
「そう。そして僕が八戒」

 少年は、観音邸の執事長の孫息子だ。
 かつて兄のように遊んでくれた3人が他界したと聞き、打ちひしがれていたが、後日観音から言われたのだ。

『あいつ等は、この国を出て生き延びている。名前を変え、戸籍を偽造してだ。
 二度とこの地を踏むことは出来んが、お前がきちんと教育を受け終え、自立の目処が立てば、居所を教えてやるから会いに行けばいい』

 そうして今日、晴れて少年――悟空という名だ――は、懐かしい兄貴分達に会うという夢を叶えたのだ。

「へへっ、やっぱ名前変わっても、中身は変わんないのなっ」
「当たり前だ、そうそう変わってたまるか」
「あ、でも僕は禁煙に成功しましたよ。
 今は禁煙治療も発達していますからねぇ、便利な世の中になったもんです」
「変わりに三蔵サマが吸うようになったんだよな」
「喫煙習慣の有無は、個人特定の要素の一つにもなるからな。
 といっても日に3本程度で、それ以外は擬似煙草だが」
「まあ、それだけばっさり髪を切って、常に煙草を咥えているのを見れば、誰もあのお坊ちゃまと同一人物とは判りませんね」
「お前も髪切ったろうが」
「清潔感を前面に押し出したイメージチェンジです。目指すは『ひろみちお兄さん』で」
「「・・・(色々な方面に対してマズいだろそれは)・・・」」
「え、えーと、そういや捲・・・悟浄は髪伸ばしたんだなっ」
「おーよ、これだけパンクな格好すりゃ、禁煙なんかしなくても平気の平左よ」
「っていいますかむしろ増えてますし」
「肺がんになってとっとと死んでくれりゃ、こっちも清々するってもんだ」
「・・・シイタゲラレテる所も変わんないね」
「お猿ちゃんは俺様を馬鹿にしに来たのか~?」
「いたたたたっ!頭グリグリすんなって!皆に会いに来たに決まってんだろ!
 これからは一緒に暮らすって俺決めたんだから!就労ビザも取ったし、言葉も小母ちゃん(=観音)に特訓してもらったんだぜ!」

 きっぱりと言い放つその言葉に、3人の大人達の目が見開かれる。

「・・・それじゃ、まずは悟空の就職先確保ですかね」
「つーか冷蔵庫買わないと、10代のワカモノの胃袋はブラックホールだぜ?」
「ワイン倉庫を縮小して、食糧倉庫にする必要があるか・・・」

 新たな問題が浮上するが、皆一緒なら大丈夫。
 離れ離れになるのは、もう絶対嫌だから。


 どっとはらい。


 追記:先日の微死にネタから話を膨らませた結果、出来上がった『死にネタのようでそうでない話』。
 『あっち』の3人と『こっち』の3人じゃキャラが違いすぎて無理がありそうですが、そこはネタというか二次創作のアバウトさでお許しを。
 え、これが今月最後のss?(汗)

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