言い換えればおみくじの大凶

　大阪で開かれていた御大の原画展に行ってまいりました。特急使って2時間ちょいの小旅行。でも東京に行くよりはマシですから。

　入り口ではカッコイイお兄さんが「入場料500円でくじ引き1回です」とカウンターに置かれた三角くじの箱を指し示す。取り敢えず払わないと入れないのでまず500円。で、くじの内容は･･･

「ハイ、孫悟空のカードです」

　･･･微妙。すみません悟空ファンの皆様、てか館長。

　受け取った香月の表情を見て、お兄さんは更に付け加えます。

「同じく500円ごとに1回、何度でも引けますよ」

　･･･商売人め。

　でも正直ここまで来てもらうのがコレってちょっと哀しいかなと思い、もう一度だけチャレンジ。すると･･･

「ハイ、沙悟浄のカードです」

　諦めた。

　うわーん、こいつらのカード持ってても全然嬉しくないよぉ。どうしようそうだ館長にあげちゃえ（今日は館長はお仕事）。
　そう思いながら中へ入り、めくるめく峰倉ワールドに浸っていたら、位置口でまた受付のお兄さんの声。
　新しい客がくじ引きをしているらしいのですが、お兄さんのテンションが妙に高い。っていうか渡されるカードの数が尋常じゃない。

　大人買いならぬ大人引き。

　洩れ聞こえる話の内容から、どうも20枚＝10000円分引いたようなのです（凄）。
　香月の眼が光りました。
　普段は人見知りが酷くて友人も少ない香月ですが、背に腹は代えられない。

（5&9：酷い言われよう･･･orz）

「スイマセン、ダブっている物があればトレードしていただけませんか？」

　彼女は大層びっくりしていましたが（そりゃそうだ）、快く応じてくださり、しかも八戒が欲しいと言ったら2枚も下さったのです。
　なので今手元には八戒が2枚、悟浄が1枚（館長ゴメン、悟空あげようと思ったけどトレードに使ったの）あります。
　悟浄は後日館長にあげる予定。

　こうして八戒のカードが手に入った香月は、心晴れ晴れで原画展を満喫したのでした。
　もちろん最フェスと比べれば規模はうんと小さいですが、それでも美麗イラストの数々はため息もの。
　あの時の表紙やあの時の扉絵とか、懐かしい絵が間近で見られ。至福の一時でした。
　改めて、御大には自身をいたわりつつ制作を続けていっていただきたいものです。