歴史に残るか否か

　まあ取り敢えず、今日の日を記念？してこんなss↓

　（八戒と悟浄、パラレル？）

「ん、何、すっげぇ御馳走じゃん。イイ匂いだな」
「今日はステーキにクラムチャウダー、付け合せはマッシュポテトとチリコンカーン、あとコーンブレッド、デザートにアップルパイもありますよ」
「･･････すげぇな」

　一部聞いたことのない料理名もあるが、とにかく八戒が腕をふるって御馳走を作っている事は解る。
　そして、その理由が、今日という日の為である事も。

「今日は記念すべき日ですからね。それなりの食卓にしないと」
「･･･八戒･･･お前･･･」

　感激しつつも一瞬、いつぞやの事が脳裏をよぎったが、今耳にした料理はドイツとは関係ない筈だから、今回は正真正銘俺の為の料理だろう。

「少々予定が狂いましたが、まあ良しとして、早速祝杯を挙げましょう」
「おう」

　テーブルに乗っていた赤ワインをグラスに注ぐ。
　血の色なんざみじんも感じない、豊穣と祝福の色。

「では」
「ん」
「えー、アメリカ新大統領の誕生を祝して、乾杯♪」
「･････････はい？」

 

「ヤですねぇ、冗談ですよ♪改めまして、誕生日おめでとうございます、悟浄」

　という八戒の言葉が聞けたのは、食事が終わってアップルパイ（細く切ったパイ生地で『Happy Birthday』と書かれていた）を取り出してからだった。
　･･･俺、マジ親友の選択を誤ったかも知んねぇ。


　どっとはらい。


　追記：こちらの話の設定で。ドイツの次はアメリカ（笑）。本当は『アメリカ初の女性大統領誕生を祝して』と言わせたかったんですが、番狂わせにより急遽台詞変更(^_^;)。
　八戒さんは、冗談を言う為の下準備に尋常でないほどの力と熱を注ぎそうです（二度目）。