最遊記W感想（長いですよ！）

　今回は外伝と本編の両方。「編集」の「全て選択」を使った方が早いかもしれませんね（←内容を削る気はないらしい）。


　まずはWARD感想。御大のHPでも表紙が公表されていますが、ちび悟空がサンタの格好でめりくりです。いいですよね、こういう和みキャラ。アニメRELOADの「うら最」では現世組4人がコスプレでもってジングルベルしてました（約1名不本意な方あり）が、天界組3人にコスプレさせるとすれば、間違いなくトナカイは捲簾ですね。

「おい天蓬、なんで俺だけヘンテコな鹿の衣装なんだ？」
「鹿じゃなくてトナカイですよ。プレゼントを運ぶ重要な役目を担うんですから、そんな顔しないで下さい」
「プレゼントくれるの、捲兄ちゃん？（期待を込めたキラキラお目々）」
「お、おう」
「良かったですねぇ悟空」
「･･･丸め込まれてるってことは俺にも判るぞ」
　香月的には菩薩様にミニスカサンタルックを着用いただきたいかと（こっそり）

　でも中の話は怒涛の展開です（涙）。
　カラー頁からして胸を打たれます。彼等の生き様も、この金木犀のように――
　見開きは天蓬＆捲簾。刀と銃が見事に平行です。普段は捲簾が一方的に天蓬のペースに巻き込まれるばかりでも、いざという時は言葉がなくても息が合う、それがこの2人だと思います。笑みを消して鋭い眼差しの天蓬、美人はどんな表情でも美人ですね。

　そしてストーリー。捲兄と別れ、次は天蓬、と次々離れていく仲間に、泣きじゃくるちび悟空。
　閉まりかけの扉の隙間から微笑み掛ける天蓬が凄まじく切ないです･･･！
　一方、そろそろ身体がもたなくなっている捲簾の前に、敖閠様（過去の作品では「敖潤」とありましたが、オフィシャルブック『最遊人』の表記に合わせました）登場。
　このお方の今後の行動に注目です。今まで散々危険分子と見なしていた4人（厳密に言えば天蓬＆捲簾）に振り回されてきたこの方が、結局は自分も下界に魂を堕とす羽目になるのですから。しかも転生後が人型ですらない辺り、この方が一番の貧乏くじに違いありません。ジープ君は好きですけどね（恐らく主人公4人よりも←え？）
　次の回の終盤には金蝉が･･･という気がしてなりません。死にネタが苦手な香月としては、今後まともに読めるのか心配（でも読みます）。


　でもってゼロサム感想。巻頭カラー（といいながらセピア中心のほぼ単色）、なんとなく『母をたずねて三千里』とか『家なき子』という単語が浮かびそうなシチュエーションです。
　それに比べて見開きは極彩色。写植の『――の筈（笑）』が笑えます。でも御大にとっては笑えなかったでしょうね。話の流れ上出したくても出せないのでせめて――という気持ちが表れているようです。
　指名手配の三蔵一行、それぞれこちらに向かって挑発のポーズ。
　――約1名モデルスマイルしながら臨戦態勢に入りかけている方がいらっしゃいます。わーっ、カフス外さないで下さいお願いしますっ！（byカメラマン）

　そして！今回の見所はストーリーじゃありません（←あらゆる方面に失礼だぞ）、全員サービスの折りたたみミラーの絵です！

　誰デスカ貴方！！？（Ans.八戒サン）
　本気で女性かと思っちゃいました。前髪をヘアピンで留め、洗顔直後のさっぱり顔です。お目々がぱちくりとまんまるく開かれ、これ以上ないくらい可愛い。
　でもこの人、普段の戦闘スタイルで髪をバンドのようなもので留めてますよね？あれを洗顔ターバン代わりに使わないんでしょうか･･･？
　ハッ、これは花喃姉様との同棲時代の影響！？

「もう悟能ったら、髪までビショビショじゃない」
「仕方ないじゃないか、下を向いたら落ちてくるんだから」
「じゃあこれを使ったら？」
「･･･ヘアピン？」
「そう。おでこに髪がかからないようにこう･･･ね。こうすれば顔を洗う時邪魔にならないわ。
　横と後ろの髪はヘアゴムで括るといいわよ」
「へぇ、本当だ。有り難う、花喃」

　なんちゃって☆（妄想大爆発）
　ちなみにミラーの絵柄は三蔵＆悟空と悟浄＆八戒。三蔵の寝癖が大変なことになっています。御大は綺麗どころにボケ役をさせるのがお好きなようです。

　ストーリーですが、結局ヘイゼルが還魂術を会得するいきさつにまでは触れられませんでした。残念。
　ツッコむとすれば一つ。
　『そう（おいでと）言われて魔物（モンスター）の巣窟にほいほい行くほど物好きと違うわ』と言うちびヘイゼル。
　約10年後にはその桃源郷へ行く物好きさんになるんですよ。


　読むのに疲れたらゴメンナサイ。