夜景館スタッフ日誌 最初に謝っておきますゴメンナサイ 忍者ブログ
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 次のssは某映画からインスパイアされたパラレルです。
 200%ギャグであることを了承の上、宜しければお読み下さい↓



 ――玄奘三蔵はギャングの殺人現場を目撃してしまったことから、逃亡を余儀なくされ、警察によって寺院に匿われていたが、ついに隠れ場所がバレてギャング達に幽閉される。
 そして――


「なあ悟浄、どーすんだよ、ボスに始末しろって言われたけど・・・」
「だよなぁ。流石に俺だって坊さんを撃つなんて出来ねぇっての」
「でも殺らなきゃボスがただじゃおかないだろうし・・・」
「よしいいか猿」
「猿って言うな!」
「ンな事言ってる場合じゃねぇ!
 こういうのはな、グズグズ躊躇するといけねぇんだ。
 『1・2・3ズドン』でいくぞ」
「合わせにくいよそれじゃ。
 『1・2・3、ズドン』じゃダメ?」
「しゃーねーな。じゃあ『1・2・3、ズドン』な。
 いくぞ?」
「「『1・2・3、・・・』・・・・・・」」
「何で撃たねぇんだよ」
「悟浄だって!」
「俺ァお前が撃っちまえばそんで済むと思ってだな」
「ズリィよそんなの!」

 剃髪こそしていないものの、僧侶のなりをした三蔵を手に掛ける事は、手下達にはどうも気が引けるらしい。

「よし解った。三蔵、お前脱げ」
「・・・あ゛?」
「その坊さんの格好がいけねぇんだ。その服じゃなきゃ坊さんだと思わねぇしな」
「ナイスアイデア、悟浄!」
「ってことで、縄解くぞ――ってオイオイあぐらかいちゃったよ」
「わー、ますますお坊さんっぽい・・・」

 椅子に体を縛り付けていた縄を解かれた三蔵は、逃げもせずその場で合掌し、瞠目する。

「俺は死んだ者には経は上げねぇ」

 そう言うと、『一切観自在行深般若波羅蜜多・・・』と本当に経を上げだしたのだ。
 自分達の為に経を上げていると思うと、何かが琴線に触れたのだろう、手下達も神妙な顔つきになり、三蔵の両脇に立って合掌し、瞠目する。

 ――今だ!

 三蔵の眼がキラリと光ったかと思うと、合わせていた両手を拳に変え、腕を左右に勢い良く振り広げた。


 ゴッ


「「#・Π・<・☆・к・▼~~~~~ッッ!!!」」
(↑声にならない悲鳴)

 床に突っ伏し、少なくとも1・2分は身動きが取れないであろう手下達を尻目に、三蔵はスタコラその場から逃げ出したのだった。



 どっとはらい。


 追記:え~・・・最初の注意書きはご覧になりましたよね?
 宇宙より広い心でお許し下さいませ!!(無茶言うな)
 元ネタは先程金曜ロードショーで見た『天使にラブソングを』。
 全体的にギャグテイストで大好きなんです。
 言うなれば『菩薩様に般若心経を』ですか(爆)。
 この場合『ボス』が誰に当て嵌まるのかは各自ご自由にご想像を。
 いえ元ネタだと主人公の情人ってことになってしまうのですが(滝汗)。
 香月はその辺ノーマルなので、敢えて考えておりません。
 ・・・考えたくありません。

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