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↓うん凄いネーミングだわ。しかもあらゆる柑橘類の中で金柑にソレですか・・・大きさ的に丁度(以下自粛)。
というわけで久し振りに突発小咄(ssという程ではありませんが)。
バイトの終わった夕方、俺は八戒と落ち合って夕食の買い物中だ。
がっつり肉体労働をした後に旨い飯が食えるってのは、何より有難い事だと思える。
「白菜、人参、もやし・・・と、取り敢えず野菜売り場の買い物はこれくらいでしょうか。
あ、何か果物要りますか、悟浄?」
「んー?林檎はこの前食ったし、あんま酒と合う果物ってねぇしな。
・・・ッ、ケホッ」
「どうしました、風邪ですか?」
「や、そんな酷くねぇけど、ちょっと喉が・・・ケホッ」
「吸いすぎなんですよ、まったく・・・あ、そうだ」
「?」
「えぇと・・・あ、ありましたありました。
昔から金柑やかりんの蜂蜜漬けって喉にいいっていうじゃないですか。
ちょっと作ってみましょうか」
そう言って指し示した金柑の傍に掲げられていた商品名。
『たまたま』
「え、いやちょっとそれは・・・何つーか・・・」
「はい、何ですか?」
「えーと、その、お、俺、あんま金柑も蜂蜜も好きじゃねぇしっ、そういうのって農薬やらワックスやらがっつり付いているっつーじゃん?」
「やけに詳しいですねぇ」
「いやだからよ、ちょっと俺、向こうでのど飴買ってくるわ!」
「?・・・はぁ」
首を捻る八戒だが、流石にそのネーミングを知った上で食える程、俺は物好きでもスキモノでもねぇ。
タバコの不味くなりそうなハッカ味ののど飴を手に、当分柑橘類は眼にしたくねぇと独りごちる俺だった。
どっとはらい。
追記:通常ならネーミングに反応してニヤニヤ笑っている悟浄を白い眼で見る八戒、な構図なんでしょうが、そこは敢えて当館の悟浄らしく。
関係ありませんが、三蔵様って金柑やかりんの蜂蜜漬け、好きそうですよね。